でっきぶらし(News Paper)

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216号(2014年02月)6ページ

スポットガイドだより No1

《11月17日 ベネットアカクビワラビー》

 11月17日・13:30、ベネットアカクビワラビーのZOOスポットガイドを開催しました。やや雲が多いものの晴れていた日で、今年の悪天候で何回も泣かされた私達スポットガイド班にとっては好日でした。今までこのコラムで何回もお話ししてきた事ですが、とにかくアウトドア系の施設でのスポットガイドは雨さえ降っていなければもう上々で、更に空が晴れてさえいれば何も言う事がありません。本当に今年は、空に向かって『雨、降るな!欲を言えば晴れろ!!』とガイド班の班長である私は、まるで祈祷師の様に空を睨んで過ごしていました。
 と言う訳で…今回のスポットガイド。前述した様にアウトドア系の施設であるワラビー舎で解説を行いました(ワラビーを御存知ない方の為に。簡単に御説明すればワラビーとはカンガルーの仲間です)。この施設も、最近新造された施設で、まだピカピカの状態。ガイド担当は、もう相当なベテランの域に達している男性飼育員が受け持ち、かなり面白い解説をしてくれました。実はワラビーのスポットガイドを行うにあたって、毎回恒例?になっている出し物?があり、それは何かと言えば、飼育員特製の一種の着ぐるみ?(う~ん、【?】ばっかりだなぁ…)を身に付けての様々なお話です。より正確に表現すれば着ぐるみと言うよりも、厚手の特製エプロンとでも呼ぶべきアイテムで、それを装着するとお腹の部分にワラビーのお腹の袋を模した大きなポケットが位置し、その中から小さなヌイグルミのワラビーが出てくる様になっている物です。ちなみにお尻の辺りにはちゃんと太い尻尾も装着する様になっています。この独特のコスチュームで担当者は、それは楽しいガイドをこなしてくれました。
 さて、皆さん。先程、ワラビーを御存知ない方の為に『ワラビーとはカンガルーの仲間です』と補足しましたが、皆さんはカンガルーの仲間が大きく3系統に分類されている事を知っていらっしゃいますか?まあ、3系統と言っても身体の大きさで分けられているだけで、妙な表現かも知れませんが簡単に言えば【大・中・小】に分けられており、一番身体が大きいタイプがカンガルーで、一番小さいタイプがワラビーです。では、真ん中の、中くらいの身体の大きさのタイプを何と言うでしょう?
 正解は、ワラルー。嘘みたいな話ですが本当です。言葉通りそのまま、ワラビーのワラとカンガルーのルーをくっ付けて造られた名称です。ですから、このワラルーの事をワラビーとカンガルーと関連してお話しすると、大抵の方々は笑うか(苦笑に近いですが)または呆れます。冗談でしょ?と疑ってかかる方もいます。しかし今回この話を担当者がガイド参加者の皆さんにすると、大多数の方々が明るい笑い声をあげていました。
 実はこの3系統に分けられている動物の仲間は(特に小さなワラビーは)外見的には可愛らしいのですが、基本的に臆病なくせに、油断すると蹴って来たり噛みついて来たりする結構キツイ性質の動物でもあります。特に背後から奇襲攻撃を仕掛けてくる事が多く、じっさい担当者は彼らと同じ空間で作業をしている時、気が抜けません。
 動物を外見だけで判断してはならない…今回のガイドは、そんな事実を皆さんに御伝えする機会にもなりました。

ZOOスポットガイド班長 長谷川 裕

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