でっきぶらし(News Paper)

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212号(2013年06月)1ページ

ついにグランドオープン!!

 先々月の4月2日、ようやく新施設が出揃い、新たな日本平動物園としてグランドオープンいたしました。グランドオープンから、新オランウータン舎、草食獣舎、いきものふしぎ館が新たにオープンしました。
 日本平動物園のバーバリーシープたちは高齢化してしまい、ご覧いただけない期間が長かったのですが、ついに皆様の前にその姿をお披露目できるようになりました。グランドオープンのために、東京都立大島公園から、若い5頭がやってきてくれたのです。最後の1頭が亡くなって、悲しんでくださったお客様、大変おまたせいたしました。アクシスジカも新たに2頭が名古屋市東山動物園から来園しました。シカらしい警戒心の強そうな顔で、こちらをじっと見つめて(見張って)くる姿がとてもかわいらしいです。神経質な動物ですので、驚かさないようにみてあげてください。さらに同じく東山動物園から、ベネットアカクビワラビーのメス1頭がお嫁入りしました。一番毛色の明るい子が新しく来た「ソラ」です。
 さて、動物園では、先日、羊たちのクールビズ、毛狩りのイベントを行いました。お客様には、毛狩り体験とともに、今年の春に生まれた子羊と子ヤギのかわいい姿もたいへん好評で、とても楽しんでいただけたようです。ほかにも、ふれあい動物園には、プレイリードックのメスが2頭、千葉市動物公園からお嫁入りし、さらに賑やかになりました。
 一方で、お嫁さんではなくお婿さんとして、ダチョウのオスも新たにやってきました。とても若い個体で、幼鳥とよばれる、幼い鳥にしかみられない色の羽根がまだ生えていて、これから大人のオスらしい黒い羽根にかわっていきます。あどけない顔と頭の上の羽根がキューピーヘアのように、ちょこんと逆毛がたっている姿が面白い子です。来園されたら、是非見ていってください。
 ダチョウの目の前にある夜行性動物館では、ショウガラゴという今まで日本平動物園にいなかった動物が豊橋総合動植物公園からやってきました。小さく怖がりなおサルさんで、ようやく人に慣れ、皆様の前にも姿を現すようになったそうです。大きなお目目とお耳がかわいらしいので、怖がらせないようにそーっと覗き込んであげてください。さらに、昼間に活動する小さなおサルさんのピグミーマーモセットのメスが1頭とクロミミマーモセットのペアも日本モンキーセンターからやってきました。
 いままで、フライングメガドームで、遠くで悠々と歩いている姿しかご覧いただけなかったニジキジやしばらくご覧いただけないエリアにいたインドクジャクもより、お客様に近い場所に新たに展示されることになりました。この2種の鳥のオスはどちらもとっても羽がきれいで、逆に、メスたちは地味な姿をしています。オスメスの違いをお楽しみいただけたらと思います。
 このように、新施設だけでなく、新たな仲間たちもくわわり、動物園はいっそうにぎやかになってきました。
 今年のゴールデンウィークは、例年以上のお客様に来ていただき、大変込み合い、動物園一同うれしい悲鳴をあげさせていただきました。新しい施設では、雨の中でもゆったりと楽しんでいただけるよう室内で動物を見られる場所を用意しています。人ごみが苦手な方はちょっと人の空いている雨の日に、のんびりと動物園に遊びにきてはいかがでしょうか。

飼育担当 中村 あゆみ

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