でっきぶらし(News Paper)

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147号(2002年05月)1ページ

【仲間がふえたよ】

 動物園に行って、「よかった!」と思う出来事の一つに「赤ちゃんが見れた!」と言う感激が有るのではないでしょうか? 当園でも以前は5月から7月頃にかけて「ベビーラッシュ」と銘打って掲示板に親子のほほえましい姿をたくさん張り出すことができました。
 しかし寄る年波で繁殖できなかったり、ふえても嫁入り先や婿入り先のあてがないので繁殖制限せざるをえない状況で、最近は出産に出会う機会が少なくなっていました。そうした中、3月16日にサイチョウ、6月1日にオシドリ、6月11日カリフォルニアアシカ、そして6月28日にはチンパンジーに赤ちゃんが誕生しました。サイチョウは、日本で初めての誕生です。この鳥は交尾後メスが木の洞に入り、入口を土や糞で塞ぎ、その中で育雛をします。その間、オスが餌を運びます。そしてヒナがある程度の大きさになると、オス1羽ではまかないきれないのでメスも巣から出て、2羽でヒナの所に餌を運んでいきます。数十日経った後、ヒナは巣立ちをします。
 通常ヒナは1羽ですが、今回は何とヒナが2羽居たのです。巣箱の外に卵殻があったのが3月16日(孵化)、そしてヒナが巣立ったのは6月7日と10日でした。巣立ったばかりのヒナの口ばしはとても柔らかく、特徴の有る口ばしの上の突起物はまだありませんでした。
 実はこの柔らかい事が事件となりました。と言うのも、最初に巣立ったヒナがオスに攻撃されてしまい、ヒナの口ばしが折られてしまいました。直ちに入院の羽目となり、このヒナは早々親離れをせざるを得なかったのです。後から巣立ちしたヒナは、今も親鳥の元にいられるのに・・なぜ?
そうした一方で2年振りの出産となったカリフォルニアアシカの赤ちゃんは「ワールド」という名前が付けられ、生後10日頃から 母親の監視の元、プールの中を泳いでいます。
 またチンパンジーの赤ちゃんはメスで「れんげ」という名前が付けられました。母親の コニーはとても抱き方 が上手く、子供も安心しているようです。
 一度、赤ちゃん達の顔を見に いらっしゃいませんか?

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