でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 112号の1ページへ112号の3ページへ »

112号(1996年07月)2ページ

ワライカワセミ来園

 人の笑い声みたいに鳴く鳥といえば、ブッポウソウ目、カワセミ科に属される「ワライカワセミ」です。
 当園では、今から14年前より飼育を始めました。ワライカワセミは外観でのオスとメスの違いはありません。そこで、採血をして染色体を調べたり、内視鏡を使って直接生殖器をチェックして、性別判定を行なっています。
 ワライカワセミは、なわばりが強く、またオス、メスの相性がむずかしい鳥です。当園でも、性別を調べ、オス、メスをいっしょにしてみたのですが、すぐにけんかとなってしまいました。そこでオスを入れ替えてみたところ、6年前に初めて繁殖に成功しました。
 しかし、喜んでいたのも束の間、ヒナの姿が見えなくなってしまったのです。当時の担当者からオスが食べてしまったことが考えられるとのこと。それからメスとオスの間はうまくいかなくなってしまいました。
 何度かいろいろな形で同居を試みましたが、いずれも失敗に終りました。
 そこで新しくペア組みを作ることにし、探していたところ、東山動植物園の御好意で、7月19日にオスが来園しました。
 検疫を済ませ、7月31日より展示室で見合いを開始し、9月5日より同居に唐ン切りました。今のところトラブルなく順調にいっています。今度こそ、がんばれ!

« 112号の1ページへ112号の3ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ