でっきぶらし(News Paper)

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142号(2001年07月)7ページ

病院だより シャンティの歯・ 抜け代わりと歯槽膿漏

8月1日、シャンティの歯が抜け落ちてプールの排水孔に挟まっていました。きっと、夕方プールへ入っている時に抜け落ちたのでしょう。他の動物だったらプールの水と一緒に流れてしまった所だったでしょうが、大人の拳以上もある歯の塊ですから、排水孔に引っ掛かっていたのでしょう。

 ゾウの歯は、一生の間に6回生え代わります。前回生え代わったのが約六年位前だったようで、そろそろ生え代わってもいい頃だったのでしょう。
 ゾウの歯は下顎を前後に動かして餌を食べるため、他の動物と生え代わり方が違い、奥の方から磨り減った歯を前方に押し出すように生え代わっていきます。

 シャンティの歯と言えば、1年以上も続いていた左牙の歯槽膿漏が、どうやら快方に向かっているようです。赤く腫れ、膿が出ていた左牙の歯肉の状態が、腫れも引いて、膿もごく少量となり、日によっては全く認められない日も有ります。
 今まで、ありとあらゆる抗生物質や漢方薬を使っても、状態が変わらずあと一歩のところで裏切られてきた左牙の歯肉がきれいになっているのです。思い切って、高価な歯科専用の治療薬を用いたお陰かも知れません。
しかし、まだ油断出来ません。今まで散々人を裏切ってきた問題の牙です。なお注意深く見守っていかなければと思っています。

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