でっきぶらし(News Paper)

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287号(2026年09月)6ページ

獣医の仕事について

皆さんこんにちは。

今年度、保健所生活衛生課から日本平動物園の飼育係に異動してきました獣医師の諸田と申します。動物園で働くために獣医師になったといっても過言ではないほど、動物園で働くことが夢だったので、これから日々精進していきたいと思います。

さて、現在、日本平動物園の中には私を含めて数人の獣医師が在籍しているのですが、皆さん「獣医師」と聞いてどんな職業を想像するでしょうか。おそらく大半の人が「動物病院等で動物の怪我や病気を診る仕事」だと想像するでしょう。実際そのイメージはあまり間違ってはいないのですが、今回は、獣医師はどんなところで働いているのかを説明していきたいと思います。

獣医師は、大きく分けて3つの分野で働いています。

1つ目は、小動物臨床分野。いわゆるペットの獣医師です。皆さんが一番馴染み深い分野だと思いますが、それもそのはず。なんと、獣医師全体の4割程がこの分野で働いています。仕事内容については、ご存知の通りペットの診療を行っています。やはり、獣医師を目指す理由の王道といった感じですね。

2つ目は、産業動物分野。いわゆる家畜の獣医師です。獣医師全体に占める割合は2割程です。仕事内容としては、農家が飼っている家畜たちの診療や、公務員として豚熱や鳥インフルエンザなどの家畜伝染病と呼ばれる病気の予防等があります。

3つ目は、公衆衛生分野です。前述の2つに比べてあまり聞き馴染みがないと思いますが、公務員獣医師として働く人の大半がこの公衆衛生分野で働いています。獣医師全体に占める割合は、1割程です。仕事内容に関してですが、静岡市の獣医師の配属先がほぼ公衆衛生分野なので、それを例にとって説明していきたいと思います。

まずは、食品衛生課です。仕事内容としては、新しい飲食店を開く際の許可や既存の飲食店に対する立入調査、食中毒事件が発生した際の規模の把握や調査等をして、皆さんの食の安全に寄与しています。

次に、生活衛生課です。主に、皆さんが使う公共施設(美容室や旅館、病院等)の衛生状態を調査したり、新規で開店する際の手続き等を行っています。

環境保健研究所は、食品衛生課や生活衛生課が、調査の際に採取した検体等を用いて、検査、研究を行っています。

動物愛護センターは、動物を取り扱う業者の登録や、飼い犬の登録、狂犬病予防注射に関することなどを行っています。

その他にも、静岡市にはありませんが、と畜場や食鳥処理場という家畜がお肉になっていく施設で、お肉が皆さんの元に届けても良い状態であるかを検査する仕事もあります。

前述した3つの分野以外にも、自分が今働いている動物園や、製薬会社、大学の教員等でも獣医師は働いています。

このように、獣医師は動物を診るだけではなく、人々が住む環境に対しても広く関わっていることが分かっていただけたと思います。皆さんの周りにももしかしたら獣医師が潜んでいるかもしれませんね。
 
(諸田)

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