でっきぶらし(News Paper)

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172号(2006年10月)7ページ

【動物園実習だより】 インターンシップを終えて 

常葉学園大学教育学部生涯学習科3年
曽根 朋世

先日は実習させていただき大変お世話になりました。はじめに、なぜ私が今回のインターンシップを受けようと決め、その場に日本平動物園さんを選んだのかをお話ししたいと思います。

私は現在大学3年生で、今年の秋から就職活動を始めなければなりません。けれど、不安に感じるのは、自分が良いなと思う仕事が本当に自分に向いているのだろうか、想像しているものとはもしかしたら違っているのではないか、ということです。頭で考えているだけでは何の解決にもならないと思い、インターンシップを受けようと決めました。

今まで様々な仕事に興味を持ってきましたが、幼い頃から「獣医さんになりたい」とか「ムツゴロウ王国で働きたい」とか、よくよく考えていると動物関係の仕事に就きたいという考えが多かったように思います。大学に入るまで真剣に将来について考えていなかった私ですが、大学に入学した頃、動物園の飼育員に興味を持ちはじめたことから、今回、日本平動物園さんでインターンシップを受けたいと思いました。

実際に働かせていただき、想像以上にハードな仕事だということを5日間という短い期間ではありましたがとても実感しました。むしろ、こんなにも大変なものだったのかと、1日目で身体が5日間もつのか先が思いやられました。

私が実習させていただいたのは、ゾウ・キリン・アメリカバイソン・フライングゲージ・猛獣でした。動物たちはとても頭が良くて、驚きました。時間や飼育員の動きを感じ取り、自分の寝室の前で待っていたり、日本語なのに言う事を聴いたり、また、動物によっては、私が小屋の近くにいると部屋に入ってくれない動物がいて、とても神経質な動物がいることを知りました。

実習を通して感じた事は、動物は可愛いだけではなく危険が伴うということと、皆さんは心から動物が好きだということです。何十年も飼育をされている方が、動物を怖いと思う瞬間があると知ったとき、とても怖いと思いました。けれど皆さんは動物たちのことも詳しく、常に学んでいることを知りました。

今回の体験は私にとって本当に貴重な体験であり、得ることの多い5日間となりました。お世話になったゾウ班の皆さんには、迷惑をかけっぱなしで、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
最後に今回インターンシップという機会を与えてくれた皆様にお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。

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