120号(1997年11月)10ページ
猛獣舎に仲間入り
当園の猛獣舎には、ライオン、トラ、ヒョウといったネコ科の動物とイヌ科のシンリンオオカミ、ハイエナ科のブチハイエナがいます。
このうち、シンリンオオカミとブチハイエナのオスが平成9年4月と11月に相次いで死亡してしまい、それぞれメス1頭の寂しい生活を送っていました。
そうした彼女らの元に新しいパートナーがやってきました。いずれも動物病院で検疫を行ない、健康チェックを受けました。
その後、獣舎に移していよいよ飼育展示が始まりました。最初の仕事はメスと檻越しに見合いさせながら、このオスたちに獣舎の出入りを覚えてもらうことです。まずは、寝室と通路の出入りをやってみます。彼らも様子がわからず、こちらの思うようにはなかなかいきません。ただただじっと我慢。餌を通路に少しずつ置いて、誘導したりと相手ペースにまかせるしかありません。
こうして、移動がスムースにいくようになった後は、いよいよメスとの同居です。緊張しながら、それぞれの同居に唐ン切ったところ、どちらもとても仲が良くスムースに同居できほっとしています。
(佐野一成)