飼育日誌

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【ブログ】ジャガー舎につららが・・・!

先週の日曜日は静岡もかなり冷え込みました。

前日は風花が舞い(山の雪が風に運ばれて、晴れているのに細かい雪がちらつく現象です)、

なんとこの日はジャガー舎の中につららが・・・!!

めったに見ることがないであろうつららに対して、

ジャガーのアラシは何の関心も示さず近づきもしませんでしたけれども。

このつららができている部分は、もともと池の水を足すために、

水がポタポタ落ちる構造になっています。

だから、ほかの場所に比べてつららができやすかったのだと思います。

仕事終了後に

「静岡では珍しいねえ。子どもが見たら喜ぶだろうねえ。」

と言われるまで気づかなかったのですが、

静岡でつららはとても珍しいものなんだそうです。

(東北にいた私は風花のほうが珍しかったのですが。)

今日はお子様の来園が多かったので、もっとアピールしておけばよかったです。

動物園は完全屋内ではないので、冬は寒く、夏は暑く、

どうしてもこの季節にはお客様が減ってしまいますけれども、

四季折々の自然の変化をみることのできる場所でもあります。

寒いから動物園へ行くのは暖かくなってから・・・、ではなく、

寒くても冬らしさを感じられてよかった、と思ってもらえるよう

次のつららの時は、もうちょっとアピールしたいと思います。

最後になりますが、一見何の違和感もなく自然に見えるこの写真、

アマゾンのジャングルに棲むジャガー と 冬の名物 つらら 

この組み合わせは実とはとても不自然なんです。

(ジャングルは暖かいところですからね。)

自然木に見える、擬木(人の作った偽物の木)の中にヒーターが入っているので、

この寒さでも、ジャガーを外に出すことができるのです。

動物園ならではの光景だったりします。

最近は、ジャガーを早くお部屋に入れて、トラを最後にお部屋に入れています。
(日本平動物園のトラは寒さにつよいアムールトラです)

願わくば、そんなちょっとした順番の違いに気づいて、

そこから動物たちの生息環境にも思いをはせてもらえるほど

遊びに来ていただけたらと思います。

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