飼育日誌

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【ブログ】インカアジサシのヒナに足環を装着しました。

6月17日と7月6日に、巣立ちを前にしたインカアジサシのヒナを捕まえて、足環を付けましたので、その時のお話を紹介します。

6月17日に足環を装着したヒナは2羽で、5月17日と19日に孵化しました。

文献などを読むとインカアジサシは生後1ヶ月で巣立ちをするとのことで、先に生まれたヒナはちょうど1ヶ月だったので、急いで足環を付けることになりました。

足環作りは最初から飼育員が手作りで行います。アルミ板を鳥の脚の周囲の長さにあわせて切断し、そこに個体識別のために動物園で決めたアルファベットと番号に従って、刻印します。

それ以外にも遠くからでも個体がわかるようにカラーリングなどをつけることがあります。

今回は今年生まれの個体であるとわかるように、足環にブルーのインシュロックをつけることにしました。


完成した足環と装着するための道具、それとこれを機会に体重を計測したいのではかりを持って、フライングメガドームに向かいます。

今年のインカアジサシはフライングメガドーム内の池の岸に設置させたU字溝の中に営巣しました。

そーとU字溝に近づくと他のインカアジサシはギャーギャー声をあげて騒ぎ出し、ヒナ2羽は巣の中へと逃げていきます。

そうすれば、後は入り口に蓋をして、1羽ずつ中から出すだけです。

中から取り出したヒナ達は、怖がるかと思えばそうではなく、結構強気に嘴で手などを噛んできます!

体重を量った後、足環を装着します。元々はまっすぐのアルミの板ですので、これを脚に合わせて丸く曲げるのはなかなか難しいのです><

不器用な担当者のせいで、なんともぎこちない足環になってしまいましたが、足環がきつくないか、また緩くて外れないかどうかを確認して、また巣の中に戻してやります。

この1回目の足環装着は6月17日でしたが、このヒナ達が実際に巣立ちをしたのは7月1日でした。文献では生後1ヶ月での巣立ちでしたが、1ヶ月半くらい巣立ちにかかったことがわかりました。これが野生個体でも当てはまるかどうかはわからないので、もっと調べる必要がありそうです。ちなみにこのときのヒナの体重は245gと230gでした。

2回目の足環装着は7月6日で、このヒナは生後1ヶ月と7日程度です。ですので、1回目のヒナ達よりも生まれてから時間が経過しています。しかし不思議なことに体重を計測してみると、210gだったのです。

ただの個体差であるとも考えられますが、インカアジサシの体重は平均200g弱ですので、2回目のヒナの方が平均値に近いことになります。

これは推測ですが、ある程度成長するまで、ヒナはたくさん餌を食べるので体重が重くなるけれど、巣立ちが近づくと飛べるようになるため、体重を落とすのではないのかなと考えられます。そうであると2回目のヒナの体重が低かったのも納得できます。

ともあれ、ヒナ達が無事に成長してくれて、飼育担当者としてはうれしい限りです。インカアジサシの幼鳥は、1~2年の間は全身黒色をしていますので、他の大人たちと見分けができます。ぜひ、日本平動物園フライングメガドームにお越しの際は、若いアジサシたちの飛ぶ姿をご覧になってくださいね!

インカアジサシの魚のフライングキャッチ  15:00~(不定期)

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